刈り株
かりかぶ
名詞
標準
stubble
文例 · 用例
刈り株ばかりの冬田の中を紅もめんやうこんもめんで頬かぶりをした若い衆が酒の勢いで縦横に駆け回るのはなかなか威勢がいい、近辺のスパルタ人種の子供らはめいめいに小さな凧を揚げてそれを大凧の尾にからみつかせ、その断片を掠奪しようと争うのである。
— 寺田寅彦 『田園雑感』 青空文庫
儀式は刈り株の残った冬田の上で行なわれた。
— 寺田寅彦 『田園雑感』 青空文庫
」とそう私が云うと、刈り株の切り口で分るものだという。
— ――木人夜穿靴去、石女暁冠帽帰(指月禅師) 『夜の靴』 青空文庫
幾人かは鍬をふるって、笹の刈り株を削り取ることに専念していた。
— 本庄陸男 『石狩川』 青空文庫
刈り株だけ残った田圃の幾つかには、秋の水がみなぎっていた。
— 本庄陸男 『石狩川』 青空文庫
黄色っぽい灰色の四角は、去年の夏みのったカラス麦の畑で、いまは刈り株がのこっているのです。
— NILS HOLGERSSONS UNDERBARA RESA GENOM SVERIGE 『ニールスのふしぎな旅』 青空文庫
いつか夫妻の云い諍っていた田はもう稲が刈り取られたあとで、刈り株がきれいに並びしきりに雀が落ち穂を啄んでいた。
— 山本周五郎 『菊千代抄』 青空文庫
しっとりと柔らかく乾いた田の土、きれいに揃った刈り株、……そこに竹次やおいくや正太の姿が見えるようである。
— 山本周五郎 『菊千代抄』 青空文庫
作例 · 標準
稲刈りが終わった後の田んぼには、等間隔に並んだ乾いた刈り株が、冬の訪れを待つように残されている。
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「おーい、刈り株に足を取られないように気をつけて走れよ! 転ぶと結構痛いぞ。」
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夕暮れ時、畑の隅で積み上げられた刈り株を焼く煙が、里山の静かな風景の中にゆっくりと溶け込んでいった。
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冬枯れの野原で、霜が降りた刈り株が朝日に照らされてキラキラと輝いている様子は、息を呑むほど美しかった。
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