帥府
すいふ
名詞
標準
文例 · 用例
ドイツ、ロシヤ等の君主国に於ては政府の外に統帥府を設け、いわゆる統帥権の独立となっていた時が多かった。
— 石原莞爾 『戦争史大観』 青空文庫
政府、統帥府の意見一致し難き時は一刻の躊躇なく聖断を仰がねばならぬ。
— 石原莞爾 『戦争史大観』 青空文庫
しかも、天皇の周囲には「諮問」「輔弼」の名にかくされた独裁支配の最も野蛮な遂行機関として、元老、内大臣、枢密院があり、特に封建的・軍事的支配のためには、天皇を中心として専門の元帥府、軍事参院、参謀本部、海軍司令部等がある。
— ――ソヴェト同盟の国家体制と日本の国家体制―― 『労働者農民の国家とブルジョア地主の国家』 青空文庫
張が絶命したか否かさへも判然しないで、いろいろの流言が日支人の間に行はれ、城内の大帥府では遭難した張を自動車で運び去つたまま何事も発表しないのである。
— 附 満蒙の歌 『満蒙遊記』 青空文庫
先生は公所の屋上へ私達を導いて、附近一町の所にある大帥府や少し離れた呉俊陞の邸などを指示せられた。
— 附 満蒙の歌 『満蒙遊記』 青空文庫
張の遺骸のある大帥府は弔訪者の込み合ふ様子もなく、意外に寂としてゐる。
— 附 満蒙の歌 『満蒙遊記』 青空文庫
重傷して意識を失つてゐる張を自動車で大帥府の奥に運び去つて以来、支那側では一切訪客に面会を謝絶し、日本医師にも診察させないので、全く実際によく秘密が保たれてゐるのである。
— 附 満蒙の歌 『満蒙遊記』 青空文庫
そして、帝の重用はいよいよ厚く、彼の上には栄進が待つばかりで、やがて幾年ともたたないうちに、殿帥府ノ大尉(近衛の大将)とまでなりすましてしまった。
— 吉川英治 『新・水滸伝』 青空文庫