不分明
ふぶんめい
形容動詞
標準
obscure
文例 · 用例
詩に就いて云へば幻影も語義も感情を生発せしめる性質のものではないところにもつてきて感情はそれらを無益に引き摺り廻し、イメッジをも語義をも結局不分明にしてしまふ。
— 中原中也 『芸術論覚え書』 青空文庫
七兵衛等は後に残って、生死不分明の市郎と三個の屍体とを厳重に守っていた。
— 岡本綺堂 『飛騨の怪談』 青空文庫
彼等は強いて詩語を晦渋し、意味を不分明の中に失わせて、自ら象徴だと信じていた。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫
)象徴派の思惟によれば、詩の情趣は「朦朧の神秘」に存し、意味の不分明なところにあるというのだ。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫
捜査を明日にのばしたならば、今夜のうちにもあの十一文は川の水に押し流され、所在不分明となって国土の重宝を永遠に失うというおそろしい結果になるやも知れぬ。
— 太宰治 『新釈諸国噺』 青空文庫
遂に終りということを知らない人間の歴史は、未完成は完成の始まりで完成は未完成の発足点であるという連鎖の不分明を教えているようでございます。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
心配したのは、佐藤君の刑期が二つ重なってたいへん永くなるということばかりでなく、実際その責任者が佐藤君であるかどうかが不分明であったからである。
— 堺利彦 『赤旗事件の回顧』 青空文庫
支倉の家はその子の代に一旦亡びたので、墓の在所も久しく不分明であったが、明治二十七年に至って再び発見された。
— 岡本綺堂 『綺堂むかし語り』 青空文庫
作例 · 標準
犯行の動機が不分明なまま、事件は迷宮入りするかに思われた。
幻辭AI · gemini-2.5-pro
彼の態度は賛成とも反対とも取れ、立場が不分明で信用できない。
幻辭AI · gemini-2.5-pro
その古代文献の記述は不分明な部分が多く、歴史家の間でも解釈が分かれている。
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