餌桶
えさおけ
名詞
標準
文例 · 用例
と家内に一言して、餌桶と網魚籠とを持って、鍔広の大麦藁帽を引冠り、腰に手拭、懐に手帳、素足に薄くなった薩摩下駄、まだ低くならぬ日の光のきらきらする中を、黄金色に輝く稲田を渡る風に吹かれながら、少し熱いとは感じつつも爽かな気分で歩き出した。
— 幸田露伴 『蘆声』 青空文庫
で、自分の餌桶を指示して、 この餌を御使いよ、それでは魚の中りが遠いだろうから。
— 幸田露伴 『蘆声』 青空文庫
「ほら、私だというとこんな具合で、化物|海豹めが温和しくなっちまう」と、餌桶いっぱいの魚をポンポンくれているおのぶサンと、鯨狼をひき比べてみているうちに、折竹がぷうっと失笑をした。
— 遊魂境 『人外魔境』 青空文庫
しばらくすると、ばあさんがあらわれて、餌桶を運びだした。
— КАШТАНКА 『カシタンカ』 青空文庫