杯盤狼藉
はいばんろうぜき
形容詞-たる副詞-と
標準
glasses and plates being scattered about after a party or banquet
文例 · 用例
」 勝治の部屋は、それこそ杯盤狼藉だった。
— 太宰治 『花火』 青空文庫
そうかと云って昨夜のような、杯盤狼藉という場所も困るんだよ。
— 泉鏡花 『縁結び』 青空文庫
因ってダンテに示して「教えて見よ、蝋燭立てぬ猫もなし、心からこそ身は賤しけれ」と誇るをダンテ心|悪く思い、一夕鼠を隠し持ち行きて食卓上に放つと、猫たちまち燭を投げ棄て、鼠を追い廻し、杯盤狼藉と来たので、教育の方は持って生まれた根性を制し得ぬと知れと言うて帰ったと伝う。
— 猴に関する伝説 『十二支考』 青空文庫
奥坐舗を窺いて見ると、杯盤狼藉と取散らしてある中に、昇が背なかに円く切抜いた白紙を張られてウロウロとして立ている、その傍にお勢とお鍋が腹を抱えて絶倒している、が、お政の姿はカイモク見えない。
— 二葉亭四迷 『浮雲』 青空文庫
更に又杯盤狼藉の間に、従容迫らない態度などは何とはなしに心憎いものがある。
— ――傚久米正雄文体―― 『久米正雄』 青空文庫
杯盤狼藉 杯盤狼藉というこの言葉は今宵の裏座敷の有様でもあろう。
— 国枝史郎 『蔦葛木曽棧』 青空文庫
後に残った甚五衛門は、杯盤狼藉たる座敷の中に一人|愁然と坐ったまま、容易に動こうとはしなかった。
— 国枝史郎 『蔦葛木曽棧』 青空文庫
中沢氏とは小山内氏の紹介で、たしかここで会つたのが最初だと思ふが、直ぐに杯盤狼藉の中で相見るやうな仲になつてしまつて、ずゐぶん一緒に各方面へ、酒修業に伴れて往かれたものであつた。
— 吉井勇 『青春回顧』 青空文庫
作例 · 標準
宴会が終わった後の部屋は、杯盤狼藉の状態でひどく散らかっていた。
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昨夜のパーティーの賑わいが、杯盤狼藉たるテーブルからうかがえる。
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泥棒が入った後、家の中は杯盤狼藉と化していた。
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