宝書
たからしょ
名詞
標準
文例 · 用例
ところで、この益軒の「女大学」を、明治の偉大な啓蒙学者であった福沢諭吉が読んで、「女大学は古来女子社会の宝書と崇められ一般の教育に用いて女子を警しむるのみならず女子が此教に従って萎縮すればするほど男子の為めに便利なるゆえ男子の方が却て女大学の趣意を唱え以て自身の我儘を恣にせんとするもの多し。
— 宮本百合子 『三つの「女大学」』 青空文庫
是れは昔長崎の出島に在留して居た和蘭のドクトル・ヅーフと云う人が、ハルマと云う独逸和蘭対訳の原書の字引を飜訳したもので、蘭学社会唯一の宝書と崇められ、夫れを日本人が伝写して、緒方の塾中にもたった一部しかないから、三人も四人もヅーフの周囲に寄合て見て居た。
— 福翁自伝 『福翁自伝』 青空文庫
然るに女大学は古来女子社会の宝書と崇められ、一般の教育に用いて女子を警しむるのみならず、女子が此教に従て萎縮すればするほど男子の為めに便利なるゆえ、男子の方が却て女大学の趣意を唱えて以て自身の我儘を恣にせんとするもの多し。
— 福沢諭吉 『女大学評論』 青空文庫
然らば即ち今日の女大学は小説に非ず、戯作に非ず、女子教育の宝書として、都鄙の或る部分には今尚お崇拝せらるゝものにてありながら、宝書中に記す所は明かに現行法律に反くもの多し。
— 福沢諭吉 『女大学評論』 青空文庫