轗軻不遇
かんかふぐう
名詞
標準
being neglected by the world
文例 · 用例
孔子の饑餓に苦められしことあるも、孟子が轗軻不遇に終りしも、帰する所は同一理なり。
— 石橋忍月 『罪過論』 青空文庫
わたくしは初め二世池田全安さんの手より此巻物を受けて披閲した時、京水の轗軻不遇の境界をおもひ遣つて、嗟歎すること良久しかつた。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
親に別れ良人に別れ、生涯住所定まらず、轗軻不遇に世を送る、鷹嘴鼻に変えることに致しましょう」 源之丞は隣室へ耳を澄ました。
— 国枝史郎 『神州纐纈城』 青空文庫
「少しも早く師の許へ」 師の陣風斎という人は、実際|轗軻不遇の士。
— 江見水蔭 『死剣と生縄』 青空文庫
一體崔述といふ人は實に轗軻不遇の人で、生前は貧苦の間に沈淪し、死後も餘り支那學者間には知られなかつたのである。
— 桑原隲藏 『那珂先生を憶ふ』 青空文庫
轗軻不遇の情、独往大歩の意、倶に相見するに堪へたりと言ふ可し。
— 芥川龍之介 『「鏡花全集」目録開口』 青空文庫
宮戸座で上場する歌舞伎狂言は、すべてが絢爛たる都心の大劇場では最早一顧だにされなくなつてしまつた旧弊古風のもの許りで、俳優も亦訥子、源之助、勘五郎、芳三郎、芝鶴、菊四郎、工左衛門、寿朝等、いづれも練達巧緻の技量を有しながら兎角に志を得ない轗軻不遇の人々許り。
— 正岡容 『異版 浅草燈籠』 青空文庫
轗軻不遇のワグナーを激励し、その難解極まる名作を上演して、世に知らしめたのもリストである。
— 野村胡堂 『楽聖物語』 青空文庫
作例 · 標準
その画家は轗軻不遇のまま寂しく生涯を閉じ、死後数十年を経てようやく世界的な巨匠として認められた。
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優れた先見の明を持ちながらも周囲の無理解により、彼は轗軻不遇な晩年を山奥の庵で過ごすことになった。
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「轗軻不遇な境遇を嘆く暇があるなら、今はただ自分の信じる道を究めろ」と恩師から厳しい激励を受けた。
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