申さく
もうさく
名詞
標準
文例 · 用例
その二荒海の、荒海の潮の八百道の、八潮道の、潮の八百会に、ハレヤ、とどろ坐す速開津姫に、朝開、朝のみ霧の遠白に、末鎮み鎮まらせ、み眼すがすがと笑ませとぞ、きこしめせと申さくみ船謡。
— 北原白秋 『新頌』 青空文庫
その二荒海の、荒海の潮の八百道の、八潮道の、潮の八百會に、ハレヤ、とどろ坐す速開津姫に、朝開、朝のみ霧の遠白に、末鎭み鎭まらせ、み眼すがすがと笑ませとぞ、きこしめせと申さくみ船謠。
— 北原白秋 『新頌』 青空文庫
大鳥大王に申さく、日来附き奉りたりつる梵士后を盗み奉りて逃れ侍りつるを、大王還りたもうまでと思いて防ぎ侍りつれども、梵士竜王の姿を現じてこの羽を蹴折りたりといいてついに死門に入りぬ。
— 猴に関する伝説 『十二支考』 青空文庫
寺々のめ餓鬼申さく大みわのを餓鬼たばりて其子産まさむ これは大みわの朝臣といふ人が餓鬼の如く痩せたるを嘲りて戲れたる者にて、女の餓鬼が大みわの朝臣を夫に持ちて子を産みたいといふ。
— 正岡子規 『萬葉集卷十六』 青空文庫
白い装束をつけた神主が玉串をささげて祝詞をささげたが、冒頭に、秋山にもみぢ葉燃ゆる神無月、大神のみ前につつしみて申さく、氏子、倉田大人、みめぐみもて、うから健かに、なりわい栄えて…… 私は冠をかぶったその神主の品格のある挙措と、静かな、よく透る声と、祝詞の美しいのに引きつけられた。
— 倉田百三 『光り合ういのち』 青空文庫
」答へ申さく、「旦波比古多々須美智能宇斯王の女、名は兄比売・弟比売、此|二女王ぞ、浄き公民(?
— 折口信夫 『水の女』 青空文庫
天降りよさしまつりし時に、言よさしまつりし天つのりとの太のりと言を以ちて申さくと前置きし、……と、言教へ給ひき。
— 折口信夫 『国文学の発生(第二稿)』 青空文庫
「又申さく」「殊更に申さく」などの意に考へられて、宣命にも、祝詞にも、さうした用例が出て来た――などが此を示して居る。
— 唱導的方面を中心として 『国文学の発生(第四稿)』 青空文庫