壁訴訟
かべそしょう異読 かべぞしょう
名詞
標準
grumbling or mumbling to oneself
文例 · 用例
側に在るは、さばかり打悩める婦女のみなりければ、渠の壁訴訟はついに取挙げられざりき。
— 泉鏡花 『取舵』 青空文庫
失礼な、他人の壁訴訟を聞いて、根も無い事を疑うような酒井だと思っているか。
— 泉鏡花 『婦系図』 青空文庫
婆あさんはそれが厭でならぬので、知らぬ人にも夫の壁訴訟をする。
— 森鴎外 『雁』 青空文庫
寝よう寝よう」拾参 真実と作為とを綯交にした末造の言分けが、一時お上さんの嫉妬の火を消したようでも、その効果は勿論 palliatif なのだから、無縁坂上に実在している物が、依然実在している限は、蔭口やら壁訴訟やらの絶えることはない。
— 森鴎外 『雁』 青空文庫
「お前さんに立て替えさせようと思って壁訴訟をした訳じゃあない。
— 岡本綺堂 『籠釣瓶』 青空文庫
壁訴訟じみたことをあばいてかかって聞き取らねばならないほど農場というものの経営は入り組んでいるのだろうか。
— 有島武郎 『親子』 青空文庫
一部の人士は今の文人を危険視しているが、日本の文人の多くは、ニヒリスト然たる壁訴訟をしているに関わらず、意外なる楽天家である。
— 内田魯庵 『二十五年間の文人の社会的地位の進歩』 青空文庫
あれは一つなさけないくせがあって、まるでもう相手構わず家庭内の秘密をぶちまけ、やたらにわたしのことを壁訴訟するんです。
— フョードル・ミハイロヴィッチ・ドストエフスキー 『罪と罰』 青空文庫
作例 · 標準
プレゼンの準備中、彼はブツブツと壁訴訟を繰り返していた。
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どうにもならない事態に直面し、思わず壁訴訟をしてしまった。
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「ああ、もうダメだ…」と、彼は壁訴訟をしながら頭を抱えた。
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難しい問題にぶつかると、よく一人で壁訴訟を始める癖がある。
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