稍あって
ややあって
表現
標準
a little while later
文例 · 用例
「馬鹿にしていやがる」 稍あって石子は腹立たしそうに云った。
— 甲賀三郎 『支倉事件』 青空文庫
文治も共に涙に暮れて居りましたが、稍あって声を和らげ、 文「えゝ各々少し文治がお前達にお頼みがあるが、快く聞済んでくれるか」 一同「そりゃア旦那様、何事かは存じませんが、私どもの命を助けて下すった恩人の仰しゃること、何事によらず承わりましょう」 と一同静まり返って居ります。
— 三遊亭圓朝 『後の業平文治』 青空文庫
それから稍あって、頭の君はまた道綱に取り次がせて、私に「こないだはお目にかかれずに帰りましたので、又お伺いいたしました」と言ってよこした。
— 堀辰雄 『ほととぎす』 青空文庫
ややあって一人の遊び人とすれちがう。
— 山中貞雄 『恋と十手と巾着切』 青空文庫
ややあって私はそれに成功することが出来ました。
— ――或る私信―― 『橡の花』 青空文庫
ややあって、くやし涙が沸いて出た。
— ―伊馬鵜平君に与える― 『畜犬談』 青空文庫
) と襖に密と身を寄せたが、うかつに出らるる数でなし、言をかけらるる分でないから、そのまま呼吸を殺して彳むと、ややあって、はらはらと衣の音信。
— 泉鏡花 『伊勢之巻』 青空文庫
若山はややあって、「そりゃきっとあるな、その色といい、形といい、それからその昔からの言い伝で、何か黒百合といえば因縁事の絡わった、美しい、黒い、艶を持った、紫色の、物凄い、堅い花のように思われるのに、石滝という処は、今の談では、場処も、様子もその花があって差支えないと考える。
— 泉鏡花 『黒百合』 青空文庫
作例 · 標準
会議は紛糾したが、ややあって結論が出た。
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雨は激しく降っていたが、ややあって小降りになった。
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彼はしばらく考え込んだ後、ややあって口を開いた。
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