古井戸
ふるいど
名詞
標準
old unused well
文例 · 用例
そのうちに少年の方から附き纏って離れなくなってしまうもんですから困ってしまってカルモチンを服ましてやったのです……そうして地下室の古井戸の中から、いい処へ旅立たしてやったんです。
— 夢野久作 『けむりを吐かぬ煙突』 青空文庫
ここの地下室の古井戸は随分深い上にピッチリと蓋が出来るようになっていて、息抜きがアノ高い煙突の中へ抜け通っているんです。
— 夢野久作 『けむりを吐かぬ煙突』 青空文庫
その途中の群集から遠ざかった古井戸の傍で立止まって、暫く考えていた良助はフト思い出したように跟いて来た和尚に問うた。
— ――博多名物非人探偵 『狂歌師赤猪口兵衛』 青空文庫
釣臺は、しつかり蓋をした、大な古井戸の側を通つて居ました。
— 泉鏡太郎 『淺茅生』 青空文庫
しかも碌々に檀家もない寺であるから、村の者らもさのみに気にも留めずにいたが、あれから四日目の朝、近所のお鎌という婆さんが墓まいりに行って、寺内の古井戸の水を汲もうとする時、彼女は恐ろしいものを発見した。
— 十五夜御用心 『半七捕物帳』 青空文庫
そうして、近所へ触れて歩いたので、村の者らも早速に駈け着けると、竜濤寺の古井戸から人間の死屍が続々と発見された。
— 十五夜御用心 『半七捕物帳』 青空文庫
他人が殺して古井戸に投げ込んだのか、何かの仔細で四人が同時に身を投げて自殺したのか、それは誰にも容易に解けない謎であった。
— 十五夜御用心 『半七捕物帳』 青空文庫
なんでも出家が二人、虚無僧が二人、古井戸のなかで死んでいたそうで……」と、半七は答えた。
— 十五夜御用心 『半七捕物帳』 青空文庫
作例 · 標準
村の古い伝説によると、あの古井戸の底には失われた黄金の財宝が眠っているらしい。
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空き地の奥にある古井戸は、転落の危険があるため厚い木製の蓋で厳重に閉じられている。
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古井戸から汲み上げた水は驚くほど冷たく、夏の農作業の後の乾いた喉を潤してくれた。
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