憂き目を見る
うきめをみる
表現動詞-一段
標準
to have a hard time of it
文例 · 用例
丙は時として荊棘の小道のかなたに広大な沃野を発見する見込みがあるが、そのかわり不幸にして底なしの泥沼に足を踏み込んだり、思わぬ陥穽にはまって憂き目を見ることもある。
— 寺田寅彦 『自由画稿』 青空文庫
彼も※れ難き義理に迫りて連帯の印捺きしより、不測の禍は起りてかかる憂き目を見るよと、太く己に懲りてければ、この際人に連帯を頼みて、同様の迷惑を懸くることもやと、断じて貫一の請求を容れざりき。
— 尾崎紅葉 『金色夜叉』 青空文庫
「一年に三、四人、多ければ十人も、思わぬ憂き目を見ることがある。
— 菊池寛 『恩讐の彼方に』 青空文庫
加之、火災後の長い心勞と疲憊の末、柳河の「油屋」として、九州の古問屋として數代知られた舊家も遂には一家没落の憂き目を見るやうになつた。
— 北原白秋 『思ひ出 抒情小曲集』 青空文庫
加之、火災後の長い心勞と疲憊の末、柳河の「油屋」として、九州の古問屋として數代知られた舊家も遂には一家沒落の憂き目を見るやうになつた。
— 抒情小曲集 『思ひ出』 青空文庫
それが為に、おれ達もどんな巻き添えの憂き目を見るかも知れない。
— 川越次郎兵衛 『半七捕物帳』 青空文庫
瀬良三石は、洋画家で、毎年帝展へ二三枚は絵を運ぶのであったが、落選の憂き目を見ること度々で、当選したのは、七八年前に軍鶏の群を描いてパスしたと言っているが、これとても当にはならない。
— 林芙美子 『泣虫小僧』 青空文庫
(可哀そうに駕籠の乗り主、無残な憂き目を見ることであろう) チラリとそんなことを思ったが、他人の不幸などにかかずらうような、善根の持ち主ではなかったので、もう忘れて歩いていた。
— 国枝史郎 『血煙天明陣』 青空文庫
作例 · 標準
例句