採桑
さいそう
名詞
標準
文例 · 用例
どうか採桑の農婦すら嫌うようにして下さいますな。
— 芥川龍之介 『侏儒の言葉』 青空文庫
雅楽の採桑老、又はくづれた安摩・蘇利古の翁舞と結びついて、大歌舞や、神遊びの翁が、日本式の「翁舞」と認められたと見ても宜しい。
— 折口信夫 『翁の発生』 青空文庫
白式の翁も元は、黒尉を被つて出たものであつたのを、採桑老風の面で表さねばならぬ程、聖化したのです。
— 折口信夫 『翁の発生』 青空文庫
白式尉が採桑老らしくなると共に、山人面も次第に変化して、其を唯黒くしたゞけが違ふ尉面と言ふやうになつたのでありませう。
— 折口信夫 『翁の発生』 青空文庫
どうか採桑の農婦すら嫌ふやうにして下さいますな。
— 芥川龍之介 『侏儒の言葉』 青空文庫
雅楽の採桑老の面から変化して来たものだと言ふ説などは、最安易で納得せられ易いが、つきつめれば、唯如何にもよく似て居ると言ふのが根拠であるに過ぎない。
— 折口信夫 『日本文学における一つの象徴』 青空文庫
唯瞥見だけの形似を以て、推量することは危くもあり、第一採桑老以前に翁面を固有しなかつたなど言ふことは、速断に過ぎる。
— 折口信夫 『日本文学における一つの象徴』 青空文庫
言ひたくば、採桑老などは、以前からあつた日本仮面の表情を融合させて来たとでも考へるべきであらう。
— 折口信夫 『日本文学における一つの象徴』 青空文庫