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帯留

おびどめ
名詞
1
標準
文例 · 用例
また帯上と帯留とおまけに扱といふものあり。
泉鏡花 当世女装一斑 青空文庫
帯留 帯揚を結びて帯をしめたる後、帯の結めの下に通して引廻し、前にて帯の幅の中ばに留む、これも紐にて結ぶあり、パチンにて留むるあり。
泉鏡花 当世女装一斑 青空文庫
扱帯 帯留の上になほ一条の縮緬を結ぶ。
泉鏡花 当世女装一斑 青空文庫
島田、丸髷は大抵帯留のみにて済ますなり、色は人々の好に因る。
泉鏡花 当世女装一斑 青空文庫
お珊は帯留の黄金金具、緑の照々と輝く玉を、烏羽玉の夜の帯から星を手に取るよ、と自魚の指に外ずして、見得もなく、友染を柔な膝なりに、腰をなよなよと汀に低く居て――あたかも腹を空に突張ってにょいと上げた、藻を押分けた――亀の手に、縋れよ、引かむ、とすらりと投げた。
泉鏡花 南地心中 青空文庫
帯留は、銀の曇ったような打紐と見えた。
泉鏡花 南地心中 青空文庫
そこがちょうど結び目の帯留の金具を射て、弾丸は外れたらしい。
泉鏡花 神鷺之巻 青空文庫
履物が無かったばかり、髪も壊れず七兵衛が船に助けられて、夜があけると、その扱帯もその帯留も、お納戸の袷も、萌黄と緋の板締の帯も、荒縄に色を乱して、一つも残らず、七兵衛が台所にずらりと懸って未だ雫も留まらないで、引窓から朝霧の立ち籠む中に、しとしとと落ちて、一面に朽ちた板敷を濡しているのは潮の名残。
泉鏡花 葛飾砂子 青空文庫