言葉を濁す
ことばをにごす
表現動詞-五段-サ行
標準
to be vague
文例 · 用例
」お爺さんは、れいに依つて言葉を濁す。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
』『ええ――』と葛飾は当惑したらしく言葉を濁すのである。
— 渡辺温 『遺書に就て』 青空文庫
陽が落ち切りましたか、急に暗うなりましたゆえ、灯の用意を致しまするでござります」 巧みに言葉を濁すと、あるじ英膳はついと身をそらしながら、灯の支度を始めました。
— 仙台に現れた退屈男 『旗本退屈男 第七話』 青空文庫
円顔で頭の廻りの早そうなくるくるした眼は、いつも兄の考えを通り脱け、勝手なところへ出てまた廻る癖があるので、自然矢代も妹にだけは言葉を濁す癖があった。
— 横光利一 『旅愁』 青空文庫
その寺井さんがいま東京にいて、あの人も不幸続きで……と依田氏は言葉を濁すのである。
— 豊島与志雄 『田舎者』 青空文庫
誰がそんなことをしたと開き直られゝば、私は軍部大臣のやうに言葉を濁すかも知れぬが、なんとなく、そんな気がすることがある。
— ――文芸時評 『今月の感想』 青空文庫
王給諌の方では王侍御が言葉を濁すのは確かに宰相がいって何かもくろんでいるから、王侍御を弾劾してはかえって危険であると思って、弾劾することはとうとうやめてしまい、それから王侍御に交際を求めていくようになった。
— 蒲松齢 『小翠』 青空文庫
実に陰鬱な絨毯だ、よしたまえよ、と言って、あの頃も頻りに呪って、でも君、葛巻少年、実際彼は少年貴族という感じであったが、そういう時には急にクスリと老人のような笑い方をして言葉を濁す習慣であった。
— 坂口安吾 『青い絨毯』 青空文庫
作例 · 標準
質問に答える際、彼は終始言葉を濁していたので、真意が分からなかった。
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政治家は、都合の悪い質問にはいつも言葉を濁す傾向がある。
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課長はプロジェクトの進捗について尋ねられると、しどろもどろに言葉を濁した。
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