幻辞.com

洞観

どうかん
名詞
1
標準
文例 · 用例
が、二葉亭は革命党の無力を見縊っていても、その無思慮な軽率なヤリ口に感服しなくてもまるきり革命が起るのを洞観しないじゃなかった。
内田魯庵 二葉亭追録 青空文庫
そこから私は直ちに、蜜蝋はそれゆえに眼の視る作用によって、ただ単に精神の洞観によってではなく、認識せられると結論するであろう。
MEDITATIONES 省察 青空文庫
そしてただ、自分に話し掛けることによって、またいっそう深く洞観することによって、私自身を漸次私にいっそう知らされたもの、いっそう親しいものにすることに努めよう。
MEDITATIONES 省察 青空文庫
その内容は、「ガリレオ、ニュートンらが、力学と物理学とにおいて首唱せる原理は二百年来、万世不易なるべしと考えられていたが、教授は別天地より宇宙の状勢を洞観し、遂に時間と空間との融合を図り、以て自然現象を究明するの針路を開かれたその業績の大なる、実に古今独歩である」というにあった。
山本実彦 十五年 青空文庫
彼は愛親覚羅氏が絶漠より起り四百余州を席捲するの大機を洞観し、国防的|経綸を画せり。
徳富蘇峰 吉田松陰 青空文庫
もしあるいはその文学の上における、マヂニーの淵博深奥なる哲学的識力、宇内の大勢を揣摩し、欧洲の活局を洞観するの烱眼に到りては、その同時の諸家、彼に及ぶもの鮮なし、いわんや松陰においてをや。
徳富蘇峰 吉田松陰 青空文庫