ひと夏
ひとなつ
名詞
標準
one summer
文例 · 用例
船の名はシビリアコフ号、これがソビエト政府の北氷洋学術研究所所属の科学者数名を載せて北氷洋をひと夏に乗り切ったものであるということが新聞で報ぜられた。
— 寺田寅彦 『北氷洋の氷の割れる音』 青空文庫
なおそのほかに探険船シビリアコフ号を艤装して途中でいろいろの観測研究をすると同時にただひと夏に北氷洋を乗り切るという最初のレコードを作ろうという計画を立て、それが立派に成功したのである。
— 寺田寅彦 『北氷洋の氷の割れる音』 青空文庫
中学時代にひと夏裏の離れ屋の椅子に腰かけて読書にふけり両足を言葉どおりにすきまなく蚊に食わせてから以来蚊の毒に免疫となったせいか、涼み台で手足を少しぐらい食われてもほとんど無感覚である。
— 寺田寅彦 『備忘録』 青空文庫
葉子達一家は、麻川荘之介氏の自殺する五年前のひと夏、鎌倉雪の下のホテルH屋に麻川氏と同宿して避暑して居た。
— 岡本かの子 『鶴は病みき』 青空文庫
」その前のとしのひと夏を、水上駅から徒歩で一時間ほど登って行き着ける谷川温泉という、山の中の温泉場で過した。
— 太宰治 『姥捨』 青空文庫
かくて、ひと夏は、夢のうちに過ぎぬ。
— 大町桂月 『房州の一夏』 青空文庫
ももとせの生命の釀し、葉とひらき、花とくゆりてひと夏のこころ驕りや、こもり沼の上なだら水。
— 薄田泣菫 『泣菫詩抄』 青空文庫
F君はむしろその寂しいのをえらんで、ここの小さい不完全な宿にひと夏を過ごしたのであった。
— 岡本綺堂 『探偵夜話』 青空文庫
作例 · 標準
私たちは、ひと夏(ひとなつ)だけ恋人だった。
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子供たちは、ひと夏(ひとなつ)の冒険に出かけた。
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「この夏休み、ひと夏(ひとなつ)を思いっきり楽しもう!」
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