不能者
ふのうしゃ
名詞
標準
impotent (person)
文例 · 用例
」 私も実は同様、距離の測量に於いては不能者なのである。
— 太宰治 『メリイクリスマス』 青空文庫
底知れぬほどの敗北感が、このようなほのかな愛のよろこびに於いてさえ、この男を悲惨な不能者にさせていた。
— 燭をともして昼を継がむ。 『花燭』 青空文庫
「恋の奴」「恋の虜」などという語があるが、奴や虜になるくらいなら、まだしも不能者になった方がましだとすら思った。
— 織田作之助 『髪』 青空文庫
世の中の人は――わけて兩性の關係を口喧しく言ひながら、家庭では十人の子供を産まうといふ道徳家などは、まるで自分が生殖不能者ででもあるやうに、なんぞといつてはこの話を引張り出して、笑ひ事の一つにしようとするらしいが、私はそんな輕い解釋で、これを見過してしまふ事は出來ない。
— 薄田泣菫 『久米の仙人』 青空文庫
ある夜などは、自分が不能者になったのかと思って少々心配し出して、わざといろんな場面を回想もしくは想像して見た。
— 大杉栄 『獄中記』 青空文庫
その重なものをいえば、娼婦の需要者たる男の側に、経済的事情と、年齢の関係と、その他の事情から来る結婚不能者もしくは結婚未能者が多数にある。
— 与謝野晶子 『私娼の撲滅について』 青空文庫
薄給と薄利の職業に従事している男及び無産無職の男は悉く結婚不能者である。
— 与謝野晶子 『私娼の撲滅について』 青空文庫
こういう結婚不能者と結婚未能者はあながち有妻の男におけるような性欲の過剰と好新欲とからばかりではなく、男の体質として或程度以上に抑制することの困難である性欲の自発から娼婦を必要とするのである。
— 与謝野晶子 『私娼の撲滅について』 青空文庫
作例 · 標準
彼は不能者であるという劣等感に長年苦しんできた。
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そのクリニックは、不能者のための専門的なカウンセリングを行っている。
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彼は自らを不能者だと蔑むのをやめ、前向きに治療に取り組むことにした。
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