駄物
だもの
名詞
標準
trash
文例 · 用例
其では、劣作だと言ふのだな、駄物だ、と言ふのだな、劣作か、駄物か、此奴。
— 泉鏡太郎 『神鑿』 青空文庫
おゝ、自然と敵の意を体して、自から、罵倒するやうな木像では、前方が約束を遂げんのも無理はない……駄物、駄物、駄物、」と三舎を避ける足取で、たぢ/\と後退りして、「さあ、恁うなれば、お浦の紀念の方が大事だ。
— 泉鏡太郎 『神鑿』 青空文庫
」「ええそうなのよ、長い間にね」「みんな上手に彫れてるんだね」「いいえ、みんな駄物ばかりよ」 月子の声は寂しそうであった。
— 国枝史郎 『神州纐纈城』 青空文庫
ともかく船を岸へ寄せて採取にかかったが、その辺の暗礁は両側へ急傾斜しながら深くなっているという性の悪いヤマで、貝はといえば屯三百ドルせいぜいの、運搬費のほうが高くつく黄貝の駄物ばかり。
— 久生十蘭 『三界万霊塔』 青空文庫
そうしてなお言うことには、今こうして来た刀は、みんな駄物ばかりだが、今は駄物だの、名刀だの言っている時節ではない、数さえ多ければ何でもいい。
— みちりやの巻 『大菩薩峠』 青空文庫
次から次と運ばせる軸物のなかには、駄物もあるが、また相応に見られるものもないではない。
— 勿来の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
洋行まえには金持のお道楽や思うていたし、実際帰ってから展覧会へ出したものやって皆駄物やったが、あいつ家へ引籠りだしてからこんな傑作を描きよった、これなら大威張りで遺作展やれるぜ」 八木良太は見ていく側からそんなことを云ったが、いまの津川には画の価値はどっちでもよかったのだ。
— 山本周五郎 『正体』 青空文庫
「いいんだいいんだおんめちゃん」と芳造は手を振った、「青海亀ってのはねおばさん、赤海亀っていう駄物と違って、※瑁にいちばん近い甲羅を持ってるんだ」 でも青海亀の甲羅は斑の形も、たいまいとはまるで違うじゃないの。
— 山本周五郎 『枡落し』 青空文庫
作例 · 標準
この店は駄物ばかりで、良いものが一つもない。
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昔買った駄物が、押し入れの奥から出てきた。
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そんな駄物にお金を使うのはやめなさい。
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