擦り寄る
すりよる
動詞-五段-ラ行動詞-自動詞
標準
to draw close to
文例 · 用例
」 と、つかつかと擦り寄ると、思わずたじろいで退ったが、「ああ、神様だ。
— 泉鏡花 『わか紫』 青空文庫
微笑みながら擦り寄るたびに、たじたじと退って、やがて次の間へ、もそりと出る。
— 泉鏡花 『婦系図』 青空文庫
参木はやがてお柳が自分に擦り寄るであろう誘いをお杉が自分にするものとして思いたかった。
— 横光利一 『上海』 青空文庫
そして、良人の扇折りの机へ擦り寄るなり、夫婦は、しびれたように、二つの顔を寄せ合って、扇の文字に、一とき、息も絶えたような容子であった。
— みなかみ帖 『私本太平記』 青空文庫
いや、彼は飛鳥のように身をかわして、出入口にすりよると、警備隊と入れかわって、さっと外にとびだした。
— 海野十三 『浮かぶ飛行島』 青空文庫
何て名なのお前さん」「――ろく――ろくってんだけど……ね、あのね」 ろくは、せきにすりよるようにし、真心を顔に現わして訊いた。
— 宮本百合子 『小村淡彩』 青空文庫
」 われわれが卓子へすりよると、彼は次ぎのやうに語りはじめた。
— VECHERA NA HUTORE BLIZ DIKANIKI 『ディカーニカ近郷夜話 前篇』 青空文庫
蛇の感じで、地べたを這つてすりよる感じ、細い目が底光りをたゝへてゐる。
— 坂口安吾 『暗い青春』 青空文庫
作例 · 標準
野良犬が食べ物をねだるように、クンクンと鼻を鳴らして擦り寄ってきた。
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権力者に擦り寄って出世しようとする彼の態度は、周囲から白眼視されている。
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焚き火の暖かさを求めて、みんなが自然と火のそばに擦り寄る。
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