安楽椅子
あんらくいす
名詞
標準
easy chair
文例 · 用例
朝飯後書斎で手紙の返事、十時に助手のゴルドン出勤、その日の仕事の打合せ、午前中は大抵読書か書きもの、Phil. Mag. か Ann. d. Ph. が来ると安楽椅子で約半時間それに目を通してから書棚へ入れる。
— 寺田寅彦 『レーリー卿(Lord Rayleigh)』 青空文庫
そうして、十一時から十二時頃までは安楽椅子でうたた寝をしてから寝室へ行くという不思議な癖があった。
— 寺田寅彦 『レーリー卿(Lord Rayleigh)』 青空文庫
その側の安楽椅子によりかかって寝ているイサックの黒い顔に未来の文明が浮き出ていた。
— 吉行エイスケ 『地図に出てくる男女』 青空文庫
ということを言いたげに呉は、安楽椅子に、ポンと落ちこんでチューインガムをしがんでいる深沢をチラと見て、にたにたと笑った。
— 黒島伝治 『国境』 青空文庫
家も、安楽椅子も、飾つきの卓も、蓄音機も、骨董や、金庫も、すべて、ナラズ者の南兵の掠奪に蹂躪されてしまうだろうと居留民たちは考えさせられた。
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫
土用の日ざしが狭い土堤いっぱいに涼しい松の影をこしらえて飽き足らず、下の蕃藷畑に這いかかろうとする処に大きな丸い捨石があって、熊さんのためには好い安楽椅子になっている。
— 寺田寅彦 『嵐』 青空文庫
向ふには、髪もひげもまるで灰いろの、肥ったふくろふのやうなおぢいさんが、安楽椅子にぐったり腰かけて、扇風機にぶうぶう吹かれながら、「給仕をやってゐながら、一通りのホテルの作法も知らんのか。
— 宮沢賢治 『毒蛾』 青空文庫
見るとファニーは安楽椅子に仰向きかげんに座を占めた母に抱きついて処きらわず続けさまに接吻していた。
— 有島武郎 『フランセスの顔』 青空文庫
作例 · 標準
私は毎日安楽椅子について考えている。
安楽椅子という言葉は日本語で重要だ。
彼は安楽椅子の意味を理解している。
この文には安楽椅子が含まれている。