艇庫
ていこ
名詞
標準
boat-house
文例 · 用例
第二次の実験は隅田川の艇庫前へ持って行ってやったのだが、その時に仲間の一人が、ボイラーをかついで桟橋から水中に墜落する場面もあって、忘れ難い思い出の種になっている。
— 寺田寅彦 『池』 青空文庫
暫く話し合っているうち、私は彼女が、私の学生時代、合宿していた艇庫の近くのある料理屋の娘と分る。
— 田中英光 『野狐』 青空文庫
艇庫には、もう、寝てしまった艇番|夫婦をのぞいては、誰一人いなくなっています。
— 田中英光 『オリンポスの果実』 青空文庫
熱が出たようにあつい額を押え、憤りと悔いにギリギリしながら、艇庫につき、念を入れてもう一回、押入れなぞ改めてはみましたが夜も更け、人気のない二階はたださえ、がらんとして、いよいよ、もう駄目だ、という想いを強めるだけです。
— 田中英光 『オリンポスの果実』 青空文庫
巡査は、ぼくの傍にきて、じっとみつめてから、なんだという顔になり、「ああ君はWの人じゃないか」といい、大学の艇庫ばかり並んでいる処ですから、ボオト選手の日頃の行状を知っていて、「いいねエ、君等は、飲みすぎですか」と笑いかけます。
— 田中英光 『オリンポスの果実』 青空文庫
しかし、ぼく達も、隅田川での恋人、「さくら」が、一足先きに艇庫に納まり、各国の競艇のなかに、一際、優美な肢体を艶やかに光らせているのをみたときは、なんともいえぬ、嬉しさで、彼女のお腹を、ペたペたと愛撫したものです。
— 田中英光 『オリンポスの果実』 青空文庫
微笑ましかったのは、米国のスカアル選手のダグラスさん、六尺八寸はあろうと思われる長身|巨躯が軽々と、左手にスカアル、右手に、美しい奥さんを抱いて、艇庫から、船台まで運び、そこで別れの接吻などしてから、お互いに、片手をあげては、スカアルの小さくなるまで、合図を交していました。
— 田中英光 『オリンポスの果実』 青空文庫
しかし、ぼく達も、隅田川での恋人、「さくら」が、一足先きに艇庫に納まり、各国の競艇のなかに、一際、優美な肢体を艶やかに光らせているのをみたときは、なんともいえぬ、嬉しさで、彼女のお腹を、ぺたぺたと愛撫したものです。
— 田中英光 『オリンポスの果実』 青空文庫
作例 · 標準
ボート部の部員たちが、朝練のために艇庫から一斉にボートを運び出した。
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川沿いに建つ古い艇庫の中には、木製の美しいカヌーが何艘も並んでいる。
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大雨で川が増水し、低い場所にある艇庫が浸水しないか心配だ。
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