百尺竿頭
ひゃくせきかんとう異読 ひゃくしゃくかんとう
名詞
標準
the highest state of one's enlightenment
文例 · 用例
ひとたび、この「空」の世界の宝田を見付け、それから、これによき種子を蒔き、よき実りを得さしめて、それを人々に与えようとする修業を、悟後の修業とも、百尺竿頭一歩を進むとも言いまして、人生これからが大いに他人のために働くべきときであります。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
然し斯様に百尺竿頭に一歩を進めた解決をさせたり、月並を離れた活動を演出させたり、篇中の性格を裏返しにして人間の腹の底にはこんな妙なものが潜んで居ると云う事を読者に示そうとするには勢い篇中の人物を度外れな境界に置かねばならない。
— 夏目漱石 『高浜虚子著『鶏頭』序』 青空文庫
庭の噴水のさきが百尺竿頭一歩を進めたと云ふ悟りのやうに、白く泡立つてまたもとへ返るのを見ても、義雄は早く汗と垢とを洗ひ落して、ゆツくりと、二人が間に何物をも置かずうち解けて見たい氣が切に迫つて來た。
— 發展 『泡鳴五部作』 青空文庫
△ 百尺竿頭一歩を進めよといふ言葉がある。
— 田山録弥 『くつは虫』 青空文庫
ところが彼女のこうした不可思議な創作能力は、それからさらに百尺竿頭百歩を進めて、真に意表に出ずる怪奇劇を編み出す事になった。
— 夢野久作 『少女地獄』 青空文庫
彼の見事さというものは、謂わば危くも転落しそうに見える房飾つきの水盃を、百尺竿頭に保っている、その際どいかね合いで、拍手は、その緊張に対し、そのサスペンスの精力に対してなされた。
— 宮本百合子 『落ちたままのネジ』 青空文庫
かうなると、大乘佛教の面影も見えて、世界は神聖な夢であつて、その夢の中にあらはれて居る自然は、心靈が百尺竿頭一歩を進めて、下方へ權化したので、心靈から云へば、その無意識的射影であるのだ。
— 岩野泡鳴 『神秘的半獸主義』 青空文庫
エメルソンの所謂心靈が、百尺竿頭一歩を進めた時の樣に、渠自身も亦發達するに從つて、小乘的見解から廻つて來たが、その『圓論』などではかう云ふことを述べてある,『唯心論には段階がある。
— 岩野泡鳴 『神秘的半獸主義』 青空文庫
作例 · 標準
彼はまさに百尺竿頭に達したかのように、精神統一していた。
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百尺竿頭一歩を進めば、さらに新しい境地が開けるだろう。
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その哲学者は、百尺竿頭の教えを弟子たちに説いた。
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