劇詩
げきし
名詞
標準
dramatic poem
文例 · 用例
日本にはかつて決して、ボードレエルの如き真の絶望的な悲劇詩人は生れなかったし、今後の近い未来にもまた、容易に生れそうに思われない。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
けだし西洋の文学史は、古代の叙事詩や劇詩に始まり、小説等の散文学は、すべてこの希臘詩の精神から、後に発展したものであるからだ。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫
叙事詩に類する別の韻文は、劇詩と称するものであって、これの舞台に於ける様式を詩劇と言う。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫
この劇詩や詩劇やが、普通の科白劇とちがうところは、後者が「知性の意味」を主とし、人生のレアールな真相を表現しようと欲するのに、前者は「感情の意味」を主として、神秘、荘厳、優艶、典雅等の、情的な意味や気分を出そうとする。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫
西洋のバレー、パントマイム、オペラ、日本の能楽、歌舞伎劇等は、その脚本の韻文――即ち劇詩――と共に、前者に属すべきものであろう。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫
昔にあっては見る影もなく、叙事詩や劇詩の繁栄の影にかくれて、卑陋な賤民扱いにされていた小説等の散文学が、最近十八世紀末葉以来、一時に急速な勢力を得て、今や却って昔の貴族が、新しい平民の為に慴伏され、文壇の門外に叩き出された。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫
もし実にそうだとすれば、近代に於て凋落すべき悲運のものは、独りあに叙事詩や劇詩のみでない、音楽や、歌劇や、舞踊の如き、一切の情象主義の芸術は、その非レアリスチックなことによって、悉く皆没落せざるを得ないだろう。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫
実に近代の新しき抒情詩に比較する時、叙事詩や劇詩の長篇詩は、尚|甚だしく客観的で、真の純粋なる主観表現と言い得ない。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫
作例 · 標準
劇詩は、朗読によってその魅力を最大限に引き出すことができる。
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彼は、人生の悲哀を歌い上げる劇詩を創作した。
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劇詩の形式で、登場人物の葛藤や心情を巧みに表現する。
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