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全躯

ぜんく
名詞
1
標準
the whole body
文例 · 用例
それから、自分らをあえて全躯保妻子の臣と呼んだこの男を待つものが何であるかを考えて、ニヤリとするのである。
中島敦 李陵 青空文庫
向こう見ずなその男――太史令・司馬遷が君前を退くと、すぐに、「全躯保妻子の臣」の一人が、遷と李陵との親しい関係について武帝の耳に入れた。
中島敦 李陵 青空文庫
自分に全躯保妻子の臣といわれても、こういう手合いは、腹も立てないのだろう。
中島敦 李陵 青空文庫
よほど人物だつたらしく、延寶四年に他の通詞名村、中島、楢林らと共に「阿蘭陀風説書」を和解して幕府に呈出したなどの記録もあり、醫事にも通ずるところがあつて「和蘭全躯内外分合圖」などの著書もあるから庄太夫の蘭語も口眞似だけではなかつたとみることが出來る。
徳永直 光をかかぐる人々 青空文庫
しかし一世庄太夫にして「和蘭全躯内外分合圖」(これは孫二代仁太夫によつて出版されたが)の著書があるのにみても私は板澤説に加擔したい。
徳永直 光をかかぐる人々 青空文庫
私らは本木一家にみても、さきに庄太夫良意の「和蘭全躯内外分合圖」を思ひ出すことが出來るし、仁太夫良永の地動説の紹介、庄左衞門正榮の「英吉利言語集成」などを顧みることが出來る。
徳永直 光をかかぐる人々 青空文庫
しかし円かな相貌と全躯にみなぎる深い光沢を仰ぐとき、天武天皇が生涯にわたって心奥に憧憬されたあの久遠の和の光輝を思わないわけにゆかない。
亀井勝一郎 大和古寺風物誌 青空文庫
作例 · 標準
泥だらけになった全躯を、温かいシャワーできれいに洗い流す。
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彼は持てる力の全躯を投げ打って、土俵際で粘りを見せた。
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彫刻家は、モデルの全躯のバランスを細部まで緻密に観察した。
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