三途の川
さんずのかわ
名詞
標準
Sanzu River (Japanese Buddhist equivalent of the River Styx)
文例 · 用例
「石が物言う世の習い、習わぬ経を門前の、小僧に聴かれた上からは、覚えた経(今日)が飛鳥(明日か)の流れ、三途の川へ引導代り、その首貰った、覚悟しろ!
— 織田作之助 『猿飛佐助』 青空文庫
ところがひょんなことから三途の川の川守りをしながら送られてくるレポートを眺めていると、次第に脂汗が落ちてきた。
— 富田倫生 『青空のリスタート』 青空文庫
下谷|通新町の長助という若い大工が例の景品をせしめる料簡で、勇気を振るって木戸をはいって、獄門首のさらされている藪のきわや、骸骨の踊っている木の下や、三途の川や血の池や、それらの難所をともかくも通り越して二筋道の角に出た。
— 幽霊の観世物 『半七捕物帳』 青空文庫
泰平の世の江戸参勤のお供、いざ戦争というときの陣中へのお供と同じことで、死天の山|三途の川のお供をするにもぜひ殿様のお許しを得なくてはならない。
— 森鴎外 『阿部一族』 青空文庫
天に生まれる人も一度は三途の川まで行くということにあたることだとそれを思って私はこれで長いお別れをする。
— 松風 『源氏物語』 青空文庫
それとも、三、四人|三途の川を渡らせるかッ」「お、恐れ入りました。
— 妻恋坂の怪 『右門捕物帖』 青空文庫
怨霊のやつめ、三途の川で見当まちげえやがって、お門違いのおひざもとへ迷ってきやがったかもしれませんぜ。
— 幽霊水 『右門捕物帖』 青空文庫
)新内※かねて二人が取りかはす、起請誓紙もみんな仇、どうで死なんす覺悟なら、三途の川もこれ此のやうに、ふたり手をとり諸共と、なぜに云うてはくださんせぬ。
— 岡本綺堂 『箕輪の心中』 青空文庫
作例 · 標準
大病を患い、一時は三途の川が見えたと彼は語った。
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「ああ、もう三途の川を渡るのか…」と老人は静かに呟いた。
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三途の川を渡る前に、やり残したことはないか自問自答した。
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