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照破

しょうは
名詞
1
標準
文例 · 用例
勿論恋愛というものは桂馬という将棋の駒が如何なる他の駒の威厳をも無視して働くように幽奇神奇の働をするものだから、恋愛に憑かれた者は随分俗物でも貧富位は容易に突破超越してしまうのであり、貧乏即不幸福などいう妄見はその霊光によって照破してしまうのである。
幸田露伴 貧富幸不幸 青空文庫
俚謡に「竹の柱に茅の檐」と唱うのも、「手鍋提げても」と唱うのも、貧即不幸福の妄見を照破してしまっている手近い例だ。
幸田露伴 貧富幸不幸 青空文庫
しかし出来難いものの比喩に、影を捉えるという程の当時の無知識の闇の中に在って、一歩進んだ知識を持った二人が、その自己の持つ知識が燦然と輝き、暗黒世界を照破する景色を認めた時は、いかにその大威力を讃嘆し感賞して、その為に言うに云えない霊威を授けられた思がしたことだろう。
幸田露伴 努力論(現代訳) 青空文庫
そしてこの陰気な闇を照破する光明のある哲学は、我行李の中には無かつた。
森鴎外 妄想 青空文庫
突如、梵天の大光明が、七彩嚇灼の耀を以て、世界開發の曙の如く、人天三界を照破した。
石川啄木 葬列 青空文庫
突如、梵天の大光明が、七彩|赫灼の耀を以て、世界|開発の曙の如く、人天三界を照破した。
石川啄木 葬列 青空文庫
その権威は厳として宇宙に磅※し、その光輝は燦として天地を照破し、その美徳は杳として万生を薫化しております。
夢野久作 鼻の表現 青空文庫
現界の富強を希わず、神界の福楽を欣求する鼻を貴ぶあつまりは、崇高幽玄、霊物を照破する鼻に帰依して財宝身命を捧げました。
夢野久作 鼻の表現 青空文庫