思いだ
おもいだ
名詞
標準
文例 · 用例
そのかんにも昨夜考えたことをきれぎれに思いださずにはいられない。
— 伊藤左千夫 『老獣医』 青空文庫
やがて何を思いだしてか、ひとりでにこにこ笑いだした。
— 伊藤左千夫 『野菊の墓』 青空文庫
そんな淡い遠い思いだったら、私はこんなに苦しまず、次第にあなたを忘れて行く事が出来たでしょう。
— 太宰治 『斜陽』 青空文庫
ただ一つ、僕が実感として、此の胸が浪打つほどによくわかる情緒は、おう可哀想という思いだけだ。
— 太宰治 『新ハムレット』 青空文庫
そのような聯想から私はふとエマーソンが「シェークスピア論」の冒頭に書いてある言葉を思いだした。
— 寺田寅彦 『浅草紙』 青空文庫
ついこの間通りかかった時病室の端にある斜面から寝台車が引き上げられ病室の窓から大勢の人が覗いた時の光景を思いだした。
— 寺田寅彦 『病中記』 青空文庫
今思いだすだけでも熱帯の暑さの記憶は実に美しい幻影で装飾されている。
— 寺田寅彦 『夏』 青空文庫
barbarus で思いだすのは「野蛮」と (Skt.)yavana である。
— 寺田寅彦 『言葉の不思議』 青空文庫