業晒し
ごうさらし
名詞
標準
文例 · 用例
「馬鹿な奴だな、若けえ者のくせに飛んだ業晒しだ」「これからどうするんですね」と、半七は訊いた。
— 鬼娘 『半七捕物帳』 青空文庫
わしは、あっちで焼くなり、埋めるなり、よう処分して、こっそり帰って来ると思ったら、そのけがらわしい、業晒しを、正のまま、ここへ持って来て、この家で葬式をするそうな。
— 畜生谷の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
吉弥の病気はそうひどくないにしても、罰当り、業さらしという敵愾心は、妻も僕も同じことであった。
— 岩野泡鳴 『耽溺』 青空文庫
」??「先祖代々の業さらし!
— 憑き物 『泡鳴五部作』 青空文庫
」――「先祖代々の業さらし!
— 憑き物 『――泡鳴五部作』 青空文庫
と、嘲笑うのは、本堂障子外の暗い廊下に立つ闇太郎―― ――田圃や島抜けのような、のろ間でなくって――業さらしでなくってお気の毒だって?
— 三上於菟吉 『雪之丞変化』 青空文庫
仕方がないで、一刀をぬいて暴れぬいて逃げて参ったのだが、源十郎この年歳になるまで、きょうほど業さらしな目にあったことはない。
— 乾雲坤竜の巻 『丹下左膳』 青空文庫
「いやな声が聞えるじゃないか、耳のせいか知らないが、甲州の猿橋の下へつるされたやえんぼうが、ちょうど、あんな声を出していたよ」と、垂を手あらく掻き上げて、「見られたザマじゃない」 駕籠を出て来たお角は、がんりきの傍へ寄って来て、「何という業さらしだい、そのザマは……」と呆れ返りました。
— めいろの巻 『大菩薩峠』 青空文庫