雖も
いえども異読 いうとも
表現
標準
even though
文例 · 用例
けれども、小生と雖も、貴兄の幸福な結婚を望んでいる事に於いては人後に落ちないつもりだ。
— 太宰治 『佳日』 青空文庫
然るに俗人と雖も無機的要求をも真に僅を見るなり。
— 中原中也 『地上組織』 青空文庫
仙といふ字は山の人と書かれてゐるから、何でもかまはぬ、山の奧に住んでゐる人を仙人と稱してよろしいといふ、ひどく簡明の學説を聞いた事があるけれども、かりにその學説に從ふなら、この劍山の隱者たちも、その心いかに愚なりと雖も、仙の尊稱を贈呈して然るべきものかも知れない。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
御住所を搜し、こちらからお訪ねして、なほ精しく故人の御遺徳をも伺ひ、それから、私ごとき非文不才の貧書生に、この活字日誌の使用を御許可下さるかどうか、改めてお願して、そのおゆるしを得て、はじめて取りかかるべき筋合ひのものであるとは、不徳の小文士と雖も、まづは心得て居りました。
— 太宰治 『文盲自嘲』 青空文庫
既に書いてしまったものを今更悔いても仕方がないが、一度慚愧の念に襲われては、何事にも無頓着なる予と雖も、さすがに躊躇するのである。
— 伊藤左千夫 『家庭小言』 青空文庫
況や予が生活を得るまでには猶少くも三四年は間があって、母の命八十を必し難しとすれば、予は自分の功名心や、遠い先の幸福などに望を掛けて、大きな考を起す暇がないのである、年少気鋭の時代は何人にもある、予と雖も又其の内の一人であれば、外国へ飛び出さんとの念を起せるも一二度ではなかった。
— 伊藤左千夫 『家庭小言』 青空文庫
(但し此等の名詩集の作家と雖も、いつも必ず◇善い作を出してゐると限らない。
— 萩原朔太郎 『名詩集「思ひ出」の眞價』 青空文庫
さすれば最も多作な天才と雖も、一生に眞の名詩集は僅か一二册しか書いてゐないことがわかる。
— 萩原朔太郎 『名詩集「思ひ出」の眞價』 青空文庫
作例 · 標準
政府は大胆な財政出動を発表したが、専門家はその効果を疑問視していた。雖も、市場は一時的な安心感を見せた。
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実験は厳密な条件下で行われた。雖も、予期せぬ結果が報告された。
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この古文書には失われた文明の繁栄が記されている。雖も、その実在については学者の間で意見が分かれている。
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彼はその芸術作品に心血を注いだが、多くの人々にはその真価が理解されなかった。雖も、彼は創作活動を続けることを決意した。
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