女武者
おんなむしゃ
名詞
標準
female warrior
文例 · 用例
卯の花や威し毛ゆらり女武者。
— 泉鏡太郎 『甲冑堂』 青空文庫
軍めく二人の嫁や花あやめ また、安永中の続奥の細道には――故将堂女体、甲冑を帯したる姿、いと珍し、古き像にて、彩色の剥げて、下地なる胡粉の白く見えたるは、卯の花や縅し毛ゆらり女武者 としるせりとぞ。
— 泉鏡花 『一景話題』 青空文庫
裲襠すがたの優しい女が懐ろ紙を門にあてて押すというところに、こういう狂言の興味は含まれているものを、写実の女武者にいでたって現われては、元来不自然の筋立てに対していよいよ不自然を感ぜしめるばかりで、一向に詰まらないものになって仕舞うのである。
— 岡本綺堂 『明治劇談 ランプの下にて』 青空文庫
〔中略〕チュテーのおくさん、えらい女武者であるそうですが、女の問題に答えて私は彼女たちの仲間でありませんと云っているところ。
— 一九三九年(昭和十四年) 『獄中への手紙』 青空文庫
(c)次のような行いは奔放な女武者にまかせなければならない。
— ESSAIS DE MONTAIGNE 『モンテーニュ随想録』 青空文庫
殺伐な陣中のせいか、女武者の白い手は、よけいに美しく見えた。
— 第十分冊 『新書太閤記』 青空文庫
女武者であったのだ。
— 湊川帖 『私本太平記』 青空文庫
その床几の人の前へ、「ご一服」 と、女武者の棗がいま、ひざまずいて、一|碗をささげていた。
— 湊川帖 『私本太平記』 青空文庫