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群がり寄る

むらがりよる
動詞
1
標準
文例 · 用例
やがての果てにその夢は、自分はいま現のなかでうなされているのだ、そしてそれが單に幻覺にすぎず、決して現實ではないことを、十分に意識しているにかかわらず、自分のまわりに群がり寄る幻影をどうしても追い拂うことができないのだ――と、そんなふうな夢に變って行った。
ドストエーフスキイ 永遠の夫 青空文庫
蟹はその足もとにむらがり寄る。
岡本綺堂 平家蟹 青空文庫
疲れやしけむ立留まり、こゝをいづこと打ち案ず;いまを機會ぞ、かゝれと敵はむらがり寄るを、あはれ悟らず、たちまち背には二つ三つ。
北村透谷 北村透谷詩集 青空文庫
さて今、雜然と腦裡にむらがり寄る亂れた想念をいだきながら、寢臺のうえに坐りこんでいる彼には、ただ一つのことがはっきりと感得され意識されるのであった。
ドストエーフスキイ 永遠の夫 青空文庫
あるいは、酢の一滴の中にいる怪物を観察しながら、彼の身のまわりにむらがり寄る怪物にむさぼりくらわれてしまう。
WALDEN, OR LIFE IN THE WOODS 森の生活――ウォールデン―― 青空文庫
男は、すばやく木の間へ逃げこみ、追いかける者を、なお二、三投げとばしていたが、たちまちそこは、むらがり寄る家臣の包囲するところとなって、嵐のごとく暫し木々や草の騒いでいるうちに、「出ろっ。
吉川英治 梅里先生行状記 青空文庫
城中の兵は、唐橋門の下へむらがり寄る敵へ、瓦を投げ、石を飛ばし、小銃弾を集中した。
第七分冊 新書太閤記 青空文庫
そして、全営の兵がむらがり寄るいとまも待たず馬首を振り向け、左右の士わずか数騎と共に丘を駈け下っていた。
第八分冊 新書太閤記 青空文庫
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