車番
しゃばん
名詞
標準
文例 · 用例
けんど道がわかんねえで困ってると、しあわせよく水車番に会ったからすぐ知れました。
— 有島武郎 『生まれいずる悩み』 青空文庫
あの水車番というのは実際このへんで珍しく心持ちのいい男だ。
— 有島武郎 『生まれいずる悩み』 青空文庫
木兎と鴉の巣は水車番の柚太が探してきたものだが、唱は子鴉を育て、木兎はその肩にとまるほど狎れてゐた。
— 牧野信一 『剥製』 青空文庫
ほら、ちゃんとこう列車番号から車室の番号まで書いてあるじゃないの。
— 牧逸馬 『戦雲を駆る女怪』 青空文庫
委しい事はこの男からお聴き取り下さい」 この、着荷係A・V・アンダスンの話しに依ると、問題の二個のトランクというのは、其の朝、午前七時四十五分着の、S・P・ライン、アリゾナ州フォニックス市発、列車番号第三号の客貨物列車で到着したもので、丁度自分の監督で荷下ろしに当ったのだという。
— 牧逸馬 『アリゾナの女虎』 青空文庫
捜査の手口は、実に此の自動車番号から解ぐれて行く――。
— 牧逸馬 『アリゾナの女虎』 青空文庫
その時分、水車番には老人が一人いた、与八はその老人が死んだ時はたしか十二三で、そのあとを嗣いで水車番になったのです。
— 甲源一刀流の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
竜之助も身仕度をして、いつぞや大菩薩峠の上で生胴を試してその切味に覚えのある武蔵太郎安国の鍛えた業物を横たえて、門弟下男ら都合三人を引きつれて、いざ出立の間際へ、思いがけなく駈け込んで来たのは水車番の与八でありました。
— 甲源一刀流の巻 『大菩薩峠』 青空文庫