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蜻蛉返り

とんぼがえり
名詞
1
標準
文例 · 用例
これに反してマックの方は判定を聞くと同時にぽんと一つ蜻蛉返りをして自分の隅へ帰ったようであった。
寺田寅彦 映画雑感6 青空文庫
彼は蜻蛉返りに歸つて來た。
長塚節 青空文庫
すでに明白である――局面は再び鮮かな蜻蛉返りを打った。
小栗虫太郎 黒死館殺人事件 青空文庫
しかし、あの場合は、それがもう一段|蜻蛉返りを打って、さらに異様な矛盾を起してしまったのでした。
小栗虫太郎 黒死館殺人事件 青空文庫
しかし、それを聴いた刹那検事と熊城には、いったんは理法と真性のすべてが、蜻蛉返りを打ってケシ飛んでしまったように、思われたけれども、少し落ち着いてくると、それにはむしろ、真面目な反論を出すのが莫迦らしくなったくらい、不思議なほど冷静な、反響一つ戻ってゆかないという静けさだった。
小栗虫太郎 黒死館殺人事件 青空文庫
パーキンスの『アビシニア住記』一にいわく、カルトウムで狗頭猴の牡一と牝二に芸させて活計する人予に語ったは、この牡猴は無類の盗賊で芸を演ずる傍一日分の食物を盗むから、マア数分間見ていなさいとあって、猴使いがその猴を棗売りの側へ伴い行き蜻蛉返りを演ぜしめた。
猴に関する伝説 十二支考 青空文庫
教会の十字塔を吹いたり、煙突の口で鳴ったり、街の角を廻るとき蜻蛉返りをしたりする様子は、とても面白そうで、恰度子供達が「鬼ごっこするもん寄っといで」と言うように、「ダンスをするもん寄っといで」といいながら、風の遊仲間を集めるのでした。
竹久夢二 青空文庫
(おのが口を抓って、蜻蛉返りを打つ)成吉思汗 (独り言のように)長年想いを懸けた女が来る晩に、軍などと、そ、そんな殺風景なことができるか。
――市川猿之助氏のために―― 若き日の成吉思汗 青空文庫