憂き節
うきふし
名詞
標準
文例 · 用例
例えば小督局の廃跡を訪うて咏んだという句、うきふしや竹の子となる人の果 の如きも、理解のない鑑賞で見る限りは、単なる観念的の俳句であって、子規のいわゆる月並臭の駄句にしか感じられない。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
げに東に還る今の我は、西に航せし昔の我ならず、学問こそ猶心に飽き足らぬところも多かれ、浮世のうきふしをも知りたり、人の心の頼みがたきは言ふも更なり、われとわが心さへ変り易きをも悟り得たり。
— 森鴎外 『舞姫』 青空文庫
げに東に還る今の我は、西に航せし昔の我ならず、学問こそなお心に飽き足らぬところも多かれ、浮世のうきふしをも知りたり、人の心の頼みがたきは言うも更なり、われとわが心さえ変わりやすきをも悟り得たり。
— 森鴎外 『舞姫』 青空文庫
げに東に還る今の我は、西に航せし昔の我ならず、學問こそ猶心に飽き足らぬところも多かれ、浮世のうきふしをも知りたり、人の心の頼みがたきは言ふも更なり、われとわが心さへ變り易きをも悟り得たり。
— 森鴎外 『舞姫』 青空文庫
○虫声うきふしの、旅寝の身さへ、忘れけり。
— 木下尚江 『鉄窓の歌』 青空文庫
明日の夜は、晴れて待ち見ん、うきふしも、なれしむとやの、窓の月影。
— 木下尚江 『鉄窓の歌』 青空文庫
うきふしに沈みもやらでかわ竹の 世にためしなき名をや流さん という哀れな心境を、世間の人々もいつか聞き知って、そっと同情の心を寄せていた。
— 第一巻 『現代語訳 平家物語』 青空文庫