通言
つうげん
名詞
標準
common saying
文例 · 用例
」 大向うの立見席の前には鉄格子が嵌っているので、そのころの通言に“熊”といっていたのである。
— 岡本綺堂 『明治劇談 ランプの下にて』 青空文庫
若し概念の樣な抽象物ではなく、直觀的に世界を表出する爲め、音樂を普通言語と云ふなら、同じ理由を以つて、表象的言語を普通音樂だと云へる。
— 岩野泡鳴 『神秘的半獸主義』 青空文庫
長「瑾が出来たと云つては余り素人染るから、瑾を「にゆう」と云ふが道具商の通言だ。
— 三遊亭円朝 『にゆう』 青空文庫
普通言ふ「変つた書き方」といふやうな感じで読む方があたりまへであつたかも知れないほど、大体の文学作品が文語の体の文章で書かれてゐた時代だつたからである。
— 水野葉舟 『言文一致』 青空文庫
歌舞妓の標準語――芝居通言に、地狂言と言はれる種類のものがあり、また農山海、それ/″\の地方でも、其土地根生ひの演劇と言ふ誇りを籠めて言ふ語として使はれてゐた。
— 折口信夫 『夏芝居』 青空文庫
万人に好意を持たれる役であるだけに、一往の芸量ある人の、失敗する気遣ひのない、所謂気のよい役――戸板君は「機嫌のよい役」と言ふ通言を復活した。
— 折口信夫 『実川延若讃』 青空文庫
ちよつとした例ですが、「かう云ふ風なこと」と普通言ふ場合に「かうしたこと」と云ふ言ひ方をする。
— 岸田國士 『文学者の一人として見た現代日本語』 青空文庫
私は彼を、普通言うところの精神病者としては見ないのだが、右に述べたような意味でならば、彼の性格全体の中には「狂」に近いものがあった。
— 三好十郎 『ゴッホについて』 青空文庫
作例 · 標準
「時は金なり」は、古くからある通言だ。
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彼が口癖のように使うのは、その地方の通言らしい。
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通言に過ぎないかもしれないが、真理をついていると思う。
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