長茄子
ながなす
名詞
標準
文例 · 用例
樹明さんからの贈物、――辛子漬用の長茄子、ニンヂンのまびき菜、酒と罐詰。
— 種田山頭火 『行乞記』 青空文庫
その妹娘の勝川花菊が、アンポンタンが長茄子と見た勝川のおばさんの前身だったのだ。
— 長谷川時雨 『勝川花菊の一生』 青空文庫
そのあとの挨拶に来たのが、私に印象させた長茄子のおばさんだったのだ。
— 長谷川時雨 『勝川花菊の一生』 青空文庫
長なす黒髪、片手に竹笠、半ば面を蔽いたる、美しく気高き貴女、天守夫人、富姫。
— 泉鏡花 『天守物語』 青空文庫
長なす黒髪を項の中から分けて豊かに垂れ下げ、輪廓の正しい横顔は、無限なるものを想うのみ、邪なる想いなしといい放った皎潔な表情を保ちながら、しら雲の岫を出づる徐なる静けさで横に移って行く。
— 岡本かの子 『富士』 青空文庫
「あなたでも、級長なすつたことおありになるの。
— 岸田國士 『記憶のいたづら』 青空文庫
――と、咄嗟に長門は、自分の早支度と、信長の悠長なすがたとに、戸まどいを覚えた程だった。
— 第二分冊 『新書太閤記』 青空文庫