霊告
れいこく
名詞
標準
文例 · 用例
或はいふ、北国筋の武家|何某、夢中にお七の亡霊告げて云ふ、わが墳墓は江戸小石川なる円乗寺といふ寺にあれども、後世を弔ふもの絶えて、安養世界に常住し難し、されば彼の地に尊形の石塔を建て給はゞ、必ず得脱成仏すべしと。
— 岡本綺堂 『夢のお七』 青空文庫
霊告による祠の所在地、並に其の修行場などを実地に踏査する等、いよいよ其の架空的にあらざる事を確かめたる後、始めて之を雑誌に掲載せるものである。
— 浅野和三郎 『霊界通信 小桜姫物語』 青空文庫
かぞえれば、叡山の雲にも、路傍の一木一草にも、ひざまずいて、掌をあわせたい恩を感じる―― わけても、彼の心に、今もふかく刻みこまれているのは、十九歳のころのまだ惨心|傷ましい時代にうけた聖徳太子の霊告だった、年ふるたびに御宏恩の偉大さを思わずにいられない彼であった。
— 吉川英治 『親鸞』 青空文庫