田浦
たうら
名詞
標準
文例 · 用例
「田浦さん、はげが自慢にゃなりませんよ」と言い捨てて出て行った。
— 国木田独歩 『疲労』 青空文庫
まもなく車が来て田浦は帰り、続いて大森も美麗な宿車で威勢よく出て行った。
— 国木田独歩 『疲労』 青空文庫
形磯ひよどりに似て頭白く尾なし、鳴く声ヒヨヒヨというごとし、牟婁郡曾根荘賀田浦に多し」と見ゆ。
— 猴に関する伝説 『十二支考』 青空文庫
夕方の六時四十分|比、その汽車が田浦を発車したところで、帽子を冠らない蒼い顔をした水兵の一人が、影法師のようにふらふら二等車の方へ入って往った。
— 田中貢太郎 『帽子のない水兵』 青空文庫
實は今朝佐原で舟を雇つて此津の宮まで廻らせて置き、我等は香取から其所へ出て與田浦浪逆浦を漕いで鹿島まで渡る積りで舟を探したのだが、生憎一艘もゐなかつたのであつた。
— 若山牧水 『水郷めぐり』 青空文庫
向うへ行くと青服か何かに着替へるんで、逗子へ通ふと云ふのも嘘で、田浦か横須賀の職工に違ひないね。
— 葛西善藏 『不良兒』 青空文庫
この年の七月六日に、遣唐大使藤原|葛野麻呂の一行が、肥前國松浦郡|田浦から唐へ渡ることとなつた。
— 桑原隲蔵 『大師の入唐』 青空文庫
現に大師等も七月六日に田浦を發船されて居る。
— 桑原隲蔵 『大師の入唐』 青空文庫