射抜く
いぬく
動詞-五段-カ行動詞-他動詞
標準
to shoot through (a wall, the heart, etc.)
文例 · 用例
此時、織田徳川方では丹羽勘助|氏次等を監軍とし、前田又左衛門利家等が司令する三千の鉄砲組が、急造の柵に拠って、武田勢の堅甲を射抜くべく待ち構えて居たのである。
— 菊池寛 『長篠合戦』 青空文庫
先に述べた脱力期間をのぞけば、眼光は射抜くように鋭く、筋の通った鷲鼻のせいで、顔立ちから意志固く用心深いという印象を受ける上、牙型の顎からもその果断さが伺える。
— A STUDY IN SCARLET 『緋のエチュード』 青空文庫
〈翡翠〉さんは、サロンに寄せた初めての書き込みで、的の中心をダーツで射抜くように、エキスパンドブックの意義を言葉に定着しています。
— 富田倫生 『本の未来』 青空文庫
そして、スーラーブの、切れの長い、真面目な眼を射抜くように見据えながら、はっきり、「父のない子を見よ、と云われるな」と云った。
— 宮本百合子 『古き小画』 青空文庫
「顔で無いと――鎧を射抜く筈は無いと――」 土方は、洋式鉄砲の威力が何の位のものか、この戦争が最初の経験であった。
— 直木三十五 『近藤勇と科学』 青空文庫
次は、ぽんと音がして、黒い団子が、しゆつと秋の空を射抜く様に揚がると、それがおれの頭の上で、ぽかりと割れて、青い烟が傘の骨の様に開いて、だら/\と空中に流れ込んだ。
— 夏目金之助 『坊っちやん』 青空文庫
次はぽんと音がして、黒い団子が、しょっと秋の空を射抜くように揚がると、それがおれの頭の上で、ぽかりと割れて、青い烟が傘の骨のように開いて、だらだらと空中に流れ込んだ。
— 夏目漱石 『坊っちゃん』 青空文庫
もし廊下に何者かの人影を見つけたら、そのときはピストルに物を云わせて、相手の足許を射抜くつもりだった。
— 海野十三 『蠅男』 青空文庫
作例 · 標準
その弓矢は、見事に的の中心を射抜いた。
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彼女の鋭い視線に、私の心は完全に射抜かれた。
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狙撃兵は遠く離れた場所から、標的の弱点を正確に射抜く。
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