牛豚
ぎゅうとん
名詞
標準
文例 · 用例
ここに、牛豚開店と見ゆる。
— 泉鏡花 『白金之絵図』 青空文庫
「それからキミョウニナオル丸、牛豚開店までやりやがって、按摩ン許が蒲生鉄斎、たつじんだ、土瓶だとよ、薬罐めえ、笑かしやがら。
— 泉鏡花 『白金之絵図』 青空文庫
「非ず、私が欲する処はの、熊にあらず、羆にあらず、牛豚、軍鶏にあらず、鰻にあらず。
— 泉鏡花 『黒百合』 青空文庫
マアこんな意味合もあって、骨董は誠に貴ぶべし、骨董好きになるのはむしろ誇るべし、骨董を捻くる度にも至らぬ人間は犬猫牛豚同様、誠にハヤ未発達の愍むべきものであるといってもよいのである。
— 幸田露伴 『骨董』 青空文庫
マア此様な意味合もあつて、骨董は誠に貴ぶべし、骨董好きになるのは寧ろ誇るべし、骨董を捻くる度にも至らぬ人間は犬猫牛豚同様、誠にハヤ未発達の愍むべきものであると云つても可いのである。
— 幸田露伴 『骨董』 青空文庫
こんな話を聞きながら、間もなく私は亭主と連立って屠牛場の門を出た、枯々な桑畠の間には、喜び騒ぐ犬の声々と共に、牛豚の肉を満載した車の音が高く響き渡った。
— 島崎藤村 『千曲川のスケッチ』 青空文庫
然れども小説中に料理法を点綴するはその一致せざること懐石料理に牛豚の肉を盛るごとし。
— 春の巻 『食道楽』 青空文庫
鶏肉も牛豚肉も、最上の味は、その刺身にある。
— 豊島与志雄 『「自然」』 青空文庫