手垢
てあか
名詞頻度ランク #42936 · 青空 109 例
標準
finger marks
文例 · 用例
粗末な白木の札であるから新入りでない人の札はみんな手垢で薄黒く汚れている。
— 寺田寅彦 『雑記帳より(2)』 青空文庫
しかし、よく見ると、手垢が紙にしみこんでいなかった。
— 黒島傳治 『穴』 青空文庫
ついでながら、切り立ての鋏穴の縁辺は截然として角立っているが、揉んで拡がった穴の周囲は毛端立ってぼやけあるいは捲くれて、多少の手垢や脂汗に汚れている。
— 寺田寅彦 『雑記(1)』 青空文庫
悪口をいえば骨董は死人の手垢の附いた物ということで、余り心持の好いわけの物でもなく、大博物館だって盗賊の手柄くらべを見るようなものだが、そんな阿房げた論をして見たところで、野暮な談で世間に通用しない。
— 幸田露伴 『骨董』 青空文庫
ナイフで色々ないたずら書きが彫りつけてあって、手垢で真黒になっているあの蓋を揚げると、その中に本や雑記帳や石板と一緒になって、飴のような木の色の絵具箱があるんだ。
— 有島武郎 『一房の葡萄』 青空文庫
「教授の手にある講義のノートに手垢が溜まるというのは名誉なことじゃない。
— 有島武郎 『星座』 青空文庫
松本の手垢がついていると思えぬほど、痩せた体なのだ。
— 織田作之助 『雪の夜』 青空文庫
女の写真と戒名と、そして美しい想出――それだけで女を想い出していると、もうその女が何人もの男の手垢に触れた女だとは、思えず、嫉妬の感情も何か遠い想いに薄らいでしまっている。
— 織田作之助 『夜の構図』 青空文庫
作例 · 標準
古い本のページには、多くの読者の**手垢**が残っていた。
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ドアノブの**手垢**が気になったので、ティッシュで拭いた。
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「この本、**手垢**で汚れているよ!」と友人が叫んだ。
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