富札
とみふだ
名詞
標準
lottery ticket
文例 · 用例
それから画伯デュラーの住居の跡も見ましたが、そこの入場券が富札になっています。
— 寺田寅彦 『先生への通信』 青空文庫
此を見ると、私は富札がカチンと極つて、一分で千兩とりはぐしたやうに氣拔けがした。
— 泉鏡太郎 『雨ふり』 青空文庫
それが大変な人気ですから、札には利害関係のない米友も、つい面白くなって頻りに富札の景気を見ていました。
— 禹門三級の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
」「ああ、出てるよ」とイワン・ドミートリッチは言った、「だけど、お前の富札は質流れになってるんじゃないのかい?
— ВЫИГРЫШНЫЙ БИЛЕТ 『富籤』 青空文庫
なおも、逆上気味のお勢をなだめて訊いてみると、泥棒は暁方入ったものらしく、お勝手口をコジ開けて、お勢の枕元から、金唐革の小さい手箱を持出し、路地で打ち割って、その中の富札だけを持って逃げ出したというのです。
— 富籤政談 『銭形平次捕物控』 青空文庫
富札を買って気の違った人や、自殺した人もある時代ですから、それだけなら別に大した事件でも何でもないのですが、お勢に伴れられて、半町ばかり先の、小綺麗なしもたやを訪ねたお品は、そこで思いも寄らぬ大変な事件に出くわしてしまったのでした。
— 富籤政談 『銭形平次捕物控』 青空文庫
」「それがつまらない物なんです」「富札とか言ったね」「え」「外にはないね」「外にお金が少し」「ヘエ――、お品さんからはそんな事を聞かなかったようだが」「うっかりしていたんです、後で気が付くと小判と小粒を交ぜて、十五両ばかり入っておりました」 お勢は事もなげです。
— 富籤政談 『銭形平次捕物控』 青空文庫
外の事なら違っても大した事はありませんが、富札の番号は、一つ違えば、どんな事になるかもわからないのです。
— 富籤政談 『銭形平次捕物控』 青空文庫
作例 · 標準
懐の富札を何度も確認し、当選番号の発表を今か今かと待った。
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当たらなかった富札をまとめて、神社の隅で焚き上げてもらった。
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彼は最後の一枚の富札に、家運を再興する望みを託した。
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