眦
まなじり
名詞頻度ランク #35859 · 青空 280 例
標準
corner of the eye
文例 · 用例
母親殿は頬板のふくれた、眦の下った、鼻の低い、俗にさし乳というあの毒々しい左右の胸の房を含んで、どうしてあれほど美しく育ったものだろうという。
— 泉鏡花 『高野聖』 青空文庫
」 といいずてに眦に皺を寄せてさっさっと行過ぎぬ。
— 泉鏡花 『龍潭譚』 青空文庫
近く寄れ、喰さきなむと思うのみ、歯がみして睨まえたる、眼の色こそ怪しくなりたれ、逆つりたる眦は憑きもののわざよとて、寄りたかりて口々にののしるぞ無念なりける。
— 泉鏡花 『龍潭譚』 青空文庫
その像を髪に籠められて眦を決して睨み立たれた美しく若き皇子の御勇姿は、真に絵のようであったろうと拝察されます。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
眦を返す、と乱るる黒髪。
— 泉鏡花 『日本橋』 青空文庫
年紀が少い、十三四か、それとも五六、七八か、眦に紅を入れたらしいまで極彩色に化粧したが、烈しく疲れたと見えて、恍惚として頬に蒼味がさして、透通るほど色が白い。
— 泉鏡太郎 『魔法罎』 青空文庫
絹セルの単衣、水色|縮緬の帯を背後に結んだ、中背の、見るから蒲柳の姿に似ないで、眉も眦もきりりとした、その癖|口許の愛くるしいのが、パナマの帽子を無造作に頂いて、絹の手巾の雪のような白いのを、泥に染めて、何か包んだものを提げている。
— 泉鏡花 『黒百合』 青空文庫
身装は構わず、絞のなえたので見すぼらしいが、鼻筋の通った、眦の上った、意気の壮なることその眉宇の間に溢れて、ちっともめげぬ立振舞。
— 泉鏡花 『黒百合』 青空文庫
作例 · 標準
彼女は感動で、そっと眦を拭った。
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怒りで彼の眦がつり上がり、顔が紅潮した。
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疲労からか、彼の眦には小じわが目立つようになっていた。
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