大額
おおびたい
名詞
標準
men's hairstyle with small sideburns and a wide forehead (Edo period)
文例 · 用例
面の長さは三|尺ばかり、頤の痩た眉間尺の大額、ぬつと出て、薄霧に包まれた不氣味なのは、よく見ると、軒に打つた秋祭の提灯で、一|軒取込むのを忘れたのであらう、寂寞した侍町に唯一箇。
— 泉鏡太郎 『月夜』 青空文庫
かの女はつと立ち上り、その大額面の下に立ってやや小腰をかがめ、「これ、規矩男さんの、おとうさまでいらっしゃいましょうか」と云った。
— 岡本かの子 『母子叙情』 青空文庫
絵馬には独立ちの馬を画けるもの、或は二頭立ちのものあれども、その中に特に異彩を放てるは大額一面に数百となき放牧の馬を画けるものならん。
— 北原白秋 『海阪』 青空文庫
これらの歌は主として大額の絵馬の記憶について歌へり。
— 北原白秋 『海阪』 青空文庫
Tonka John の部屋にはまた生れた以前から舊い油繪の大額が煤けきつたまま土藏づくりの鐵格子窓から薄い光線を受けて、柔かにものの吐息のなかに沈默してゐた。
— 北原白秋 『思ひ出 抒情小曲集』 青空文庫
そこには目も眩む金色燦然たる大額が、壁間にズラリと並んでいた。
— 海野十三 『深夜の市長』 青空文庫
その外家元門弟中より紅白|縮緬の天幕、杵勝名取男女中より縹色絹の後幕、勝久門下名取女|中より中形縮緬の大額、親密連女名取より茶緞子丸帯の掛地、木場贔屓中より白縮緬の水引が贈られた。
— 森鴎外 『渋江抽斎』 青空文庫
七年忌には金百円、幕|一帳男女名取中、葡萄鼠縮緬幕女名取中、大額|並黒絽夢想袷羽織勝久門弟中、十三年忌が三世の七年忌を繰り上げて併せ修せられたときには、木魚一対墓前|花立並綫香立男女名取中、十七年忌には蓮華形皿十三枚男女名取中の寄附があった。
— 森鴎外 『渋江抽斎』 青空文庫
作例 · 標準
例句