細管
さいかん
名詞
標準
small tube
文例 · 用例
自分のからだじゅうの血液ははじめてどこにも停滞する事なしに毛細管の末梢までも自由に循環する。
— 寺田寅彦 『備忘録』 青空文庫
あの人はタクシーで妾を送ってくれましたが、車にのっている間、あの人の右の手と妾の左の手とはしっかりとむすびついて、まるで手の先の毛細管で二人の血管がつながって、二人の血がごっちゃになってお互いの身体に流れてゆくような気持ちでした。
— 平林初之輔 『華やかな罪過』 青空文庫
「これが女性の大集会の毛細管を通じて投げ出される文句の実体である」これでは生物学の講義でも聞いているようだ。
— 宮本百合子 『バルザックに対する評価』 青空文庫
輿論は自由党の経済的毛細管であり、動員網であるヤミ市の繩張り顔役の勢力に、社会党が一撃を加えたものと認めた。
— 宮本百合子 『今日の日本の文化問題』 青空文庫
お雪さんの、血の急流が毛細管の中を奔っているような、ふっくりしてすべっこくない顔には、刹那も表情の変化の絶える隙がない。
— 森鴎外 『青年』 青空文庫
膝から延びた千鶴子の透明な足首に泛き出た毛細管の鮮やかさが、鋪道で飛びついた犬の蹠のひやりとした冷たさを思い出させ、あれからこれへと渡って来た自分のこうしているさまに、また久慈は溜らなく不快になって来た。
— 横光利一 『旅愁』 青空文庫
それがどんな小さな街の店であれ、図書館であれ、読書団体であれ、それなくしては一日も民族が、思想を新しくすることができない毛細管、血管として、一つ一つ大切な一部署である。
— ――出版機構は常に新鮮に―― 『民族の血管』 青空文庫
しかもこの毛細管の先端こそが、あらゆる内外の病原菌に対決する最重要部であることを自覚さるべきである。
— ――出版機構は常に新鮮に―― 『民族の血管』 青空文庫
作例 · 標準
顕微鏡で細胞を観察するため、細管にサンプルを採取した。
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この装置は、細管を通った液体を正確に計測する。
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医療現場では、細管を用いた精密な投与が行われる。
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