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浮々

浮々
名詞
1
標準
文例 · 用例
そしてレコードに吹き込んで呉れるかも知れない……ニツトー……ツバメか……鷲、さあ……」 私は何時の間にやらロマンチックな浮々しさになつてゐた。
中原中也 その頃の生活 青空文庫
彼女は、連れ出した男を此の世に於ける唯一の寄すがり者のやうに思へる心に浮々した足取で、そのフェルトをペタペタ夜道に打つつけながら、解雇された仲間で一番給料も多かつた男の下宿の方に歩んだ。
――飜弄さる 蜻蛉 青空文庫
その翌る日からの私の生活は、今までとはまるで違って、浮々した楽しいものになりました。
太宰治 ヴィヨンの妻 青空文庫
つい浮々と谷々へ釣込まれて。
泉鏡花 朱日記 青空文庫
だが己は少し気が浮々して来たもんだから、むちゃくちゃに饒舌っていたのだ。
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 家常茶飯 青空文庫
父が死んで荷を卸した感じに見えた母親は、一方貞淑な未亡人であり乍ら、いくらか浮々した生活の余裕を採り出した。
岡本かの子 母子叙情 青空文庫
その上、気性は如何にも痴情で、婚家から出されたと頷けるほど浮々してゐた。
岡本かの子 老主の一時期 青空文庫
それじゃ、何でございますか、お堅いお堅いとお見上げ申した、あなた様にも、その奥には、そんな浮々したお心がおありなのでございますか」式部(女郎花を机の先のあか桶に挿し、それから再び机の前に坐って)「何でそんなに驚くの。
岡本かの子 或る秋の紫式部 青空文庫