一弾指
いちだんし異読 いったんじ
名詞
標準
brief moment
文例 · 用例
いまその一弾指のもとに、子供等は、ひっそりとして、エンジンの音|立処に高く響くあるのみ。
— 泉鏡花 『燈明之巻』 青空文庫
うれしとおもふ一弾指の間に、口張りあけて笑はずば、後にくやしくおもふ日あらむ。
— 森鴎外 『うたかたの記』 青空文庫
――そう思ったおれの心の中には、わずか一弾指の間じゃが、いろいろの事が浮んで来た。
— 芥川龍之介 『俊寛』 青空文庫
しかも、彼の平氏に対して提したる同盟策が、濶達勇悍の好将軍知盛によつて、拒否せらるゝや、彼が滅亡は漸く一弾指の間に迫り来れり。
— 芥川龍之介 『木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)』 青空文庫
宇治の茶と、薩摩の急須と、佐倉の切り炭を描くは瞬時の閑を偸んで、一弾指頭に脱離の安慰を読者に与うるの方便である。
— 夏目漱石 『虞美人草』 青空文庫
ずっと遠くから見ると一弾指の間に過ぎん。
— 夏目漱石 『野分』 青空文庫
――一弾指の間に何が出来る」と道也はテーブルの上をとんと敲いた。
— 夏目漱石 『野分』 青空文庫
――一弾指の間に何が出来る」 今度は誰も笑わなかった。
— 夏目漱石 『野分』 青空文庫
作例 · 標準
事件の真相は、一弾指の間に明らかになった。
幻辭AI · gemini-2.5-flash-lite
その化学反応は、観測が一弾指で終わってしまうほど速かった。
幻辭AI · gemini-2.5-flash-lite
彼女の心に、かつての恋人の面影が一弾指よぎった。
幻辭AI · gemini-2.5-flash-lite
犯人は一弾指のうちに人混みに紛れ、姿を消した。
幻辭AI · gemini-2.5-flash-lite