刺糸
さしいと
名詞
標準
nettling thread
文例 · 用例
吉良上野のほうはだれがやるとしても比較的やさしいと思われるが浅野内匠のほうは実際むつかしい。
— 寺田寅彦 『映画雑感(3)』 青空文庫
それがまたむやみにやさしいところだった。
— 有島武郎 『星座』 青空文庫
その上心根が優にやさしいと来て居る。
— 岡本かの子 『阿難と呪術師の娘』 青空文庫
決して、そんな一本勝負などで、何から何まできまってしまうような、なまやさしいところでも無かったのでした。
— 太宰治 『人間失格』 青空文庫
また、そうかと思えば、あんたの、その無邪気なところ、しおらしいところ、やさしいところ――そういう性格が働きかけている場合にも出ない。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
いいや、なになに、お奉行さまからは表だってのご賞美はなくとも、こういうやさしいところが、夜ごと日ごとにぽうっとなって念じてくれりゃ、ね、だんな、いっそありがてえくらいじゃござんせんか。
— のろいのわら人形 『右門捕物帖』 青空文庫
京都|訛の言葉、色の白い顔、やさしいところはいくらかはあるが、多い青年の中からこうした男を特に選んだ芳子の気が知れなかった。
— 田山花袋 『蒲団』 青空文庫
年のころ三十七、八、猫背で、獅子鼻で、反歯で、色が浅黒くッて、頬髯が煩さそうに顔の半面を蔽って、ちょっと見ると恐ろしい容貌、若い女などは昼間|出逢っても気味悪く思うほどだが、それにも似合わず、眼には柔和なやさしいところがあって、絶えず何物をか見て憧れているかのように見えた。
— 田山花袋 『少女病』 青空文庫
作例 · 標準
昔の粗悪な織物には、肌触りの悪い「刺糸」が使われていることがあった。
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衣服の製造工程で、意図せず「刺糸」が混入しないよう注意が必要だ。
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「このセーター、なんかチクチクすると思ったら、「刺糸」でも使ってるのかな?」
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