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末技

まつぎ
名詞
1
標準
poor workmanship
文例 · 用例
されど、之等は要するに皆かれの末技にして、真に欽慕すべきは、かれの天稟の楽才と、刻苦精進して夙く鬱然一家をなし、世の名利をよそにその志す道に悠々自適せし生涯とに他ならぬ。
太宰治 盲人独笑 青空文庫
二葉亭の理智の認める処を正直にいわせれば世界における文学芸術の位置なぞは問題ではないのだが、儒教や武家の教養から文芸を雕虫末技視して軽侮する思想が頭の隅のドコかに粘り着いていて一生文人として終るを何となく物足らなく思わした。
内田魯庵 二葉亭追録 青空文庫
それは、料理といったような、人間として武士としての末技に対する感嘆ではなかった。
菊池寛 仇討三態 青空文庫
不安の文学の瀰漫した呼声、それに絡んで作家の教養とか文章道とかが末技的に云われている一面、その頃の合言葉として更に一つの響があった。
宮本百合子 今日の文学の展望 青空文庫
かかる有様で、プロレタリア文学運動の退潮後、文学論議は混迷しつづけて益々思弁の瑣末末技の穿鑿に走った。
宮本百合子 今日の文学の展望 青空文庫
要するに文学青年どものもてあそびもので、作家は遂に文学青年目あてに技法の末技末節に拘泥した堕落におかれているのがきょうの現実である、純文芸の雑誌の経営困難も単行本の売ゆきの減少もすべてそこに原因をおいている、須くそのような文壇を解消せよと云うのである。
宮本百合子 今日の文学の展望 青空文庫
しかしながら、一般読者の胸の中には、折りかえして、では何故、現代の文学愛好者の大多数がそういう自他ともに低めるような情けない末技的興味にひき込まれてしまっているのであるかという反問が生じる。
宮本百合子 文学における今日の日本的なるもの 青空文庫
僕は如何に考ふるも、彫虫の末技に誇るよりは高等なるを信ずるものなり。
宮本百合子 昭和の十四年間 青空文庫
作例 · 標準
この家具は、見た目は良いが、細部に末技が見られる。
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彼の作品は、常に完璧だが、たまに末技で評価を落とすことがある。
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末技による手抜き工事が発覚し、建設会社は信頼を失った。
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